Skip to main content

2020オルテック世界飼料調査の結果が公開されました

2020オルテック世界飼料調査の結果が公開されました。つきましては下記にその概要を報告させていただきます。

【2020オルテック世界飼料調査結果】

2020オルテック世界飼料調査 では、2019年の世界の飼料製造量は、アフリカ豚コレラ(ASF)発生及びアジア太平洋地域における養豚用飼料製造量減少の影響を大きく受けて、前年比1.07%減の11億2600万トンとなったと推定している。世界飼料製造量上位9か国は、アメリカ合衆国、中国、ブラジル、ロシア、インド、メキシコ、スペイン、日本、ドイツである。これら9か国での飼料製造量は世界全体の58%を占め、また世界全体の57%の飼料製造工場がこれらの国に存在している。これらの国々の動向を見ることで農業界の傾向の指標とすることができる。

現地時間1月27日、オルテック社の社長でありCEOのマーク・ライオンズ博士は米国ケンタッキー州ニコラスビルにある本社より生配信にて調査結果を公開した。

「2019年は飼料業界にとって、非常にチャレンジの多い年となりました。最も影響が大きかった事象の一つがASFの発生・拡大です。地域規模及び地球規模における傾向がオルテック世界飼料調査の結果に反映されており、世界全体でみると飼料製造量は減少しています。疾病発生の影響を大きく受けた国々では養豚向け飼料製造量は減少していますが、その他の畜種向け飼料については他の動物性タンパクを提供するために増加しており、また影響を受けていない国々でも輸出が急増するのに伴って飼料製造量も増加しています。ASF発生による影響は長期的なものとなるでしょう。結果、不足に対応しようとする業界の対応により、主要なタンパク源の構成は引き続き変化していくものと予想します。」 

145か国、約3万軒の飼料工場から集められた世界の製造量データを分析するとブロイラー用が28%、養豚用が24%、採卵鶏用が14%、乳牛用が12%、肉牛用が10%、その他畜種用が6%、水産養殖用が4%、ペット用が2%の内訳となっており、採卵鶏用、ブロイラー用、水産養殖用、ペット用の飼料製造量が主な増加源であった。 

 

☆ 2020オルテック世界飼料調査各地域の結果概要

  • 北米:アメリカ合衆国における飼料製造量は世界最多で2億1400万トンと試算され、主要対応畜種は、肉牛用6109万トン、ブロイラー用4852.5万トン、養豚用4486万トンであった。北米地域では昨年も継続的な増加が見られ、その成長率は1.6%であった。カナダにおける飼料製造量は2160万トンで養豚向け823万トン、ブロイラー向け325万トン、乳牛向け420万トンが主要対象畜種であった。 

  • 南米:南米地域における飼料製造量は2.2%増加して1億6790万トンの試算。ブラジルは南米における飼料製造量ナンバーワンの地位を維持し、世界でも第3位に入った。主にはブロイラー用(3210万トン)、養豚用(1700万トン)が目立っている。ブラジル、メキシコ、アルゼンチンの3か国で南米地域の全製造量のうち76%を製造している。 

  • ヨーロッパ:ヨーロッパは昨年比0.2%のみの増加にとどまり、製造量は比較的横ばいであった。この地域における製造量の多い国はロシア(4005万トン)、スペイン(3480万トン)、そしてドイツ(2500万トン)で、これら3か国とも養豚用が最も多かった。同地域では乳牛・肉牛用共に製造量が減少(それぞれ4%及び3%)したとみられるが、水産養殖用(7%)及び採卵鶏用(3%)の増加により相殺されている。

  • アジア太平洋地域:アジア太平洋地域における飼料製造量は2019年、主にはASFの発生及び養豚用飼料製造量の大幅減により5.5%の減少を記録した。中国の飼料製造量はほぼ2000万トン減で、1億6790万トンとなり、世界最大の飼料製造国の座を米国へと譲り渡し、世界2位となった。インドおよび日本は飼料製造量上位9か国以内にとどまり、2018年とあまり変わりのない結果となった(それぞれ3900万トン及び2530万トン)。一方でベトナムは昨年比7%減となった。 

  • アフリカ:アフリカにおける飼料製造量は7.5%増であり、主要畜種向けは軒並み増加を記録した。当該地域の製造量の75%を上位5か国で製造しており、その顔ぶれは、南アフリカ共和国、エジプト、ナイジェリア、モロッコ、アルジェリアである。主要対象畜種はブロイラー、採卵鶏、乳牛でこれら向けの合計が全体の半分ほどを占めていた。 

 

☆2020オルテック世界飼料調査の畜種別結果について

  • 養豚向け飼料製造量はASFの発生の影響を大いに受け、11%減となった。養豚向け飼料製造を牽引するのは引き続きアジア太平洋地域であったが、その総量は前年比26%減であった。なお、中国は35%減、カンボジアは22%減、ベトナムは21%減、タイは16%減と大幅な減少を記録している。ヨーロッパ、北米、南米での製造量は前年と比べて比較的横ばいで増減はいずれも1%以内であった。一方、アフリカは養豚飼料製造規模の大きくない地域であるが、その成長幅は他地域と比べて最大で29%にもなった。 

  • 養鶏用飼料製造においてはブロイラー向け(1億1520万トン)及び採卵鶏向け(7310万トン)共にアジア太平洋地域が世界最大であった。南米ではブロイラー向け飼料の製造量が6080万トンを記録したが、これにはブラジル(3210万トン)及びメキシコ(1050万トン)が貢献している。メキシコにおける採卵鶏用飼料製造量は11%増加して705万トンに至り、ブラジルを抜いた。ヨーロッパ地域におけるブロイラー用飼料製造(5630万トン)においてはロシアの製造量が最大で1086万トン、採卵鶏用飼料製造(3350万トン)においてもロシアの製造量が最大で530万トンを記録した。北米地域においては、ブロイラー用飼料の94%が米国で製造されその量は4850万トン。一方でカナダの採卵鶏用飼料製造量は前年比46万トンの増加を記録している。 

  • ヨーロッパは乳牛用飼料製造において世界を牽引しており、世界の34%を担っている。これに北米(21.8%)、アジア太平洋地域(17.6%)、南米(15.3%)が続く。ヨーロッパにおける製造量の上位国はトルコ(650万トン)、ドイツ(520万トン)、ロシア(420万トン)、英国(380万トン)、フランス(340万トン)、オランダ(330万トン)、スペイン(320万トン)。 

  • 肉牛用飼料については、引き続き北米がその製造を牽引し、6230万トンを記録した。次いでヨーロッパ(2190万トン)、南米(1390万トン)が続く。2020年オルテック世界飼料調査においては、肉牛向け飼料製造量の試算方法が見直されその精度が向上されている。この新しい試算方法には飼料の平均給与期間やフィードロットにおける体重を基準としてパーセンテージ換算をした飼料摂取量が考慮されている。前年の試算もこれに合わせて再実施され、前年比がより正確に算出できるようにした。 

  • 全体として、水産養殖用飼料製造量は前年比4%増となった。アジア太平洋地域では最大の増加が確認され、その量は150万トンであった。主には中国、ベトナム、バングラデシュでの増加が寄与している。ヨーロッパ地域における製造量減は主にはロシアの製造量減少が影響しているがこれは主に同国への輸入量が増加したためである。 

  • ペットフードの製造量は前年比4%増で、大きく増加したのはアジア太平洋地域(10%)、ヨーロッパ(3%)、南米(6%)である。国ごとで見ると中国、インドネシア、ポルトガル、ハンガリー、エクアドル、アルゼンチンでの増加が顕著であった。

ライブストリーミングされたプレゼンテーションの中でライオンズ博士は米国Futurity社CEOのジャック・ボボ氏、オルテックUK バイスプレジデントのマシュー・スミス、オルテックメキシコ ジェネラルマネージャーのビアンカ・マーティンス、オルテックUS 畜種別マネージャーのブライアン・ルイスと共に今回の結果の背景にある傾向や結果が意味するところについて意見を交わした。この中で触れられたトピックは消費者ニーズから新技術の応用まで多岐にわたった。

 

上記パネルディスカッションの録画を含む今回の世界飼料調査に関する知見、インタラクティブに情報をご覧いただける世界地図、プレゼンテーション資料等をご覧になるには、alltechfeedsurvey.comへアクセスしてください。

オルテック世界飼料調査では、世界各地のスタッフ及び各地域における飼料関連団体等の協力によって2019年第四四半期中に収集された情報に基づき、配合飼料製造量や価格を試算しています。行政担当者、意思決定者、業界関係者が参考とできる情報源となることを目的とした各試算値を提供しています。

-以上-

 

お問い合わせ・連絡先:

オルテック・ジャパン合同会社 マーケティング・マネージャー 森田真由子(mmorita@alltech.com)