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キーナンのTMRミキサーフィーダーワゴン『メックファイバー』シリーズが改良モデルチェンジ。『メックファイバープラス』シリーズが登場

March 16, 2022
キーナン365プラスデビュー

独自のパドル式TMRミキサーフィーダーを製造販売しているオルテックグループ、キーナン社が手掛ける『メックファイバー』シリーズが、この度改良を加え、モデルチェンジされます。他の機種に先駆けて、中でも人気の高い『MF365』及び『MF345』が新たなスタイル、『MF365 プラス』及び『MF345プラス』に最初に生まれ変わりました。

独自のパドル式TMRミキサーフィーダーを製造販売しているオルテックグループ、キーナン社が手掛ける『メックファイバー』シリーズが、この度改良を加え、モデルチェンジされます。他の機種に先駆けて、中でも人気の高い『MF365』及び『MF345』が新たなスタイル、『MF365 プラス』及び『MF345プラス』に最初に生まれ変わりました。

今回の新しいモデルが生まれるまでのプロセスにおいて最も重要だったのは『begin with the end in mind(エンド、を念頭において始める)』という姿勢でした。これはつまり、新たなモデルにたどり着くまでの道のりを『エンドユーザーである顧客の声に耳を傾けることから始める』ということです。新たなモデルである『メックファイバープラス』シリーズの開発にあたり、エンジニアたちが顧客の重要な声として大切にしたことは、『既存のシリーズが誇る総合的な堅牢さ、シンプルさ、そして撹拌品質の高さと一貫性を損なってしまっては、新たなシリーズは受け入れられない』ということです。
世界80か国以上に20000軒以上も存在するキーナンマシンのユーザーに共通して愛されているのは、裁断・攪拌の一貫性と質の高い仕上がりです。キーナン製ミキサー独自のパドルシステムのみが、一貫していつでも『メックファイバーミックス』を調整することができ、このメックファイバーミックスは、その独自の物理的構造により、飼料効率を改善することで群全体の健康状態や生産性を高め、そして生産効率の向上によりメタン排出強度を低減します。
キーナン社はより良い機能とユーザーエクスペリエンスの向上のため、継続的な研究と企業努力によるマイナーチェンジを随時施して参りましたが、今回は2008年以来の大きな改良モデルチェンジの実施です。モデルチェンジの詳細は下記の通りです。

 

【改良・モデルチェンジの概要】

1.パドル及びキャスタレーションの変更

長い実績に基づくこの特長の理解に基づき、今回のモデルチェンジのため、キーナンのエンジニアチームはマシン内部の全てのディテールを徹底的に検証し、パドルのキャスタレーション(先端の突起部の形状)を新しくすることで撹拌品質を一層向上しました。パドルのキャスタレーションは角のない丸みを帯びた形状に変わり、パドルの角度も変えることで撹拌室内での投入物の動きをより大きくすることに成功しました。この結果、パドルに飼料成分が残ることがなくなって摩擦が減少し、よって機械の摩耗が低減されました。撹拌の質は一層改良されながらも所要馬力は低くなりました。

2.オプション装備の追加

外装オプションにもまた改良を加えました。飼料排出ドアの上部に追加可能な照明オプションが加わり、明るさの足りない環境下での快適な操作をサポートします。動物への給餌は早朝や夜に行われることも多く、ニーズに応えて加えられたオプションです。この照明は耐久性の高いブラックカラーのライトポッド内にセットされ、損傷を予防します。さらに、農場環境やオーナーの要望に合わせて飼料排出ドアも(通常より40㎜)長いものを選択できるようになり、よりスピーディな飼料排出が叶います。

3.外装の変更

見た目も新しくなりました。新たなプラスシリーズのフロントカバーはマットなブラックカラーで、高級感のあるシックな見た目に変更されています。後部の梯子もブラックカラーで、管状素材に変更されており、ダメージに強い造りになりました。使い勝手が改善され、折りたたみも可能になりました。

4.コントローラーの機能の追加

エンジニアの技術と革新は、テクノロジーの進歩により、一層高められます。第4世代のキーナンコントローラー、飼料管理アプリ、そしてInTouch(インタッチ)プラットフォームは2021年9月、Enterprise Ireland Innovation Award(アイルランドの企業の発展・成長を支えるアイルランドの政府組織であるEnterprise Ireland より授与)を受賞しました。これらの技術により、生産者はボタンを操作することで全ての農場データを把握し、制御することが可能です。新たなコントローラーには、さらにオイルや温度センサーなどのテレマティクスオプションや数多くの便利なデータを追加可能です。

インタッチ飼料管理プラットフォームは、世界37か国で毎日合計30万頭以上の家畜のモニタリングに使用されています。インタッチ・ニュートリション責任者であるCathal Bohane は、英国のインタッチセンターから栄養に関するサポートを受けるユーザーの生産パフォーマンスを長年にわたって見守ってきました。「キーナンのマシンを導入されたお客様の導入後5年間の成績変遷を確認したところ飼料効率は平均0.13ポイント改善しています。これは同じ飼料摂取量で乳量が1.8㎏増加した計算になります。乳固形成分の改善も確認されています。各改善をトータルすると、乳牛一頭あたりの収入増加は290ユーロ(37,269円(2022/3/14))と概算されます。導入していただいたミキサーのコストにも十分に見合う貢献を果たしていると思います。」
キーナン社のジェネラルマネージャーであるMatt Higginsはまた、キーナン製ミキサーがこれまでに受けたエコ認証も注目していただきたいとコメントしています。「キーナンのミキサーフィーダーワゴンは、世界で初めてカーボントラスト社(英国政府系組織)より、農場でのカーボン排出を補助するミキサーとして認証を受けました。私達の検証では、キーナンミキサーを導入される農場では、導入前と比較して牛乳1リットルの生産に伴って排出されるメタンが10%低減でき得ると示されています。」
さらに、マシンイノベーション責任者であるOllie O’ Neillは次の通りコメントしています。「キーナンマシンは、今回のリニューアルでより長くご愛用頂けるようになったと確信していますが、新しいプラスシリーズは長くご使用中の間にも、常に市場をリードする最先端であり続けられるよう、注意深く設計しました。」
顧客の要望とフィードバックを最優先にする私たちの姿勢が、常にキーナンマシンの生産性、持続可能性、そしてカスタマーエクスペリエンスの継続的な改善を可能にしていると確信しています。

日本国内では、ミキサーフィーダーワゴン メックファイバー『MF345』及び『MF365』は、今後プラスシリーズが納車されます。『MF320』及び『MF380』につきましては、3月末~4月上旬以降の受注分よりプラスシリーズが納車される予定です。『MF350』、『MF370』、『MF400』のプラスシリーズは6月上旬の発売に向けて準備中であり、『MF250』及び『MF300』は発売の予定はございますがそのタイミングにつきましては未定となっております。またウェブサイト等でお知らせいたします。

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